[翻訳]大統領府の天下り人事 頭隠して尻隠さず
<原文>
[사설] 청와대, 낙하산 인사는 없다고 하지 않았나
[출처: 중앙일보] [사설] 청와대, 낙하산 인사는 없다고 하지 않았나
<翻訳文>
■:気になる箇所
韓国の大統領府、青瓦台の前演説記録秘書官のジョ・イングン氏が韓国証券金融の常勤の監査委員に就くことになった。韓国証券金融は韓国の証券金融部門における唯一の監査機関である。その監査委員の給料は、3億に上るという。相当な専門性を要するポストだが、ジョ氏の金融・証券分野の経歴は皆無であるにも関わらず、堂々と監査役に選ばれた。「身内へのご褒美」以外の何ものでもないのである。西江大学の韓国文学科を卒業したジョ氏は、この10年余りを朴槿恵大統領の演説担当として勤めていた大統領の側近だ。今の政権が始まってからは青瓦台の演説記録秘書官として3年5か月間働き、先月辞退した。
朴大統領は公共・労働・金融・教育など、4大分野の構造改革を政権の課題に挙げ、推し進めてきた。まともな成果が目に見えていない中で、水面下では改革に逆行する天下り人事が繰り返されていたということだが、残念でならない。さらに、旅客船沈没事故を受け退職公務員の天下りを是正を掲げ、「天下り根絶」を叫んでからそう長くないのだ。おいしいポストは現政権寄りの政治家に横取りされ、今では退職した大統領府の補佐陣をあてがうという始末だ。今回の人事を見ていながらも金融改革を真に受け入れる人は誰もいないだろう。
公共機関への大規模な職員の入れ替えや天下り問題はどの政権下でも行われていた。朴政権も例外ではないが、政府からは「天下りはなかった」との一点張りである。むろん、公共部門へ新しい風を吹き込むことが間違いだとは言い切れない。しかしイエスマンを動員した形だけの手続きだったとすれば、恥さらしではないだろうか。専門性にも、リーダーシップにも欠ける天下り人事の弊害は枚挙にいとまがない。国の心配事であるデウ造船海洋や産業銀行の問題も、その背景には天下りが潜んでいる。
任期の終了などで新しく選ばれる公共機関長や常任監査役の数は少なくない。巷では大統領府発天下りの他にも落選した与党の議員などが、身内への「ご褒美」としてあてがわれるという噂が広まっているのだ。誤った人事によって経済も台無しにしたという汚名をすすがれかねない。大統領府にはこの点を肝に銘じてほしい。