日韓通訳・翻訳の単語帳

主にキリスト教(プロテスタント)・ITの用語を収集します。自分の勉強のために単語帳を作って、たまに翻訳もします( ⊙‿⊙)

聖書に出てくる「붙잡다」の訳語

「말씀을 붙잡고(붙들고)」の訳し方が「頼る」くらいしか思いつかなかったので一応聖書でどのように言っているかを調べてみました。どこかに「しっかり保つ」もあったような気がするんですが…。へブル人への手紙だったかな(多分それは「信仰をしっかり保つ」だったはず)。
 
まずは、韓国語の「붙잡다」の定義から。

 
国立国語院提供の韓国語辞書に載せてある「붙잡다」の定義のうちに、聖書の「말씀을 붙잡고(붙들고)」の用例の意味に当たるのは1番か7番だと考えました。

1. 놓치지 않도록 단단히 쥐다.
7. 쓰러지거나 흔들리지 않게 잡아 주거나 도와주다. 

でも普通なら「つかむ」や「ささえる」になるでしょう。聖書にも「つかむ」や「握る」という意味の「붙잡다」はたくさん出てきますが、知りたいのはそれじゃないから選んでみたところ、以下のようになりました。
 
以下は調べただけの簡単な原文の比較です。

「붙잡」で検索した場合

 捕らえる
詩篇 시 18:16
  • 그가 높은 곳에서 손을 펴사 나를 붙잡아 주심이여 많은 물에서 나를 건져내셨도다
  • 主は、いと高き所から御手を伸べて私を捕らえ、私を大水から引き上げられた。
 
ルカの福音書 눅 8:29
  • 이는 예수께서 이미 더러운 귀신을 명하사 그 사람에게서 나오라 하셨음이라 (귀신이 가끔 그 사람을 붙잡으므로 그를 쇠사슬과 고랑에 매어 지켰으되 그 맨 것을 끊고 귀신에게 몰려 광야로 나갔더라)
  • それは、イエスが、汚れた霊に、この人から出て行け、と命じられたからである。汚れた霊が何回となくこの人を捕らえたので、彼は鎖や足かせでつながれて看視されていたが、それでもそれらを断ち切っては悪霊によって荒野に追いやられていたのである。
すがる
イザヤ書 사 64:7
  • 주의 이름을 부르는 자가 없으며 스스로 분발하여 주를 붙잡는 자가 없사오니 이는 주께서 우리에게 얼굴을 숨기시며 우리의 죄악으로 말미암아 우리가 소멸되게 하셨음이니이다
  • しかし、あなたの御名を呼ぶ者もなく、奮い立って、あなたにすがる者もいません。あなたは私たちから御顔を隠し、私たちの咎のゆえに、私たちを弱められました。
襲う
ヨハネ福音書 요 12:35
  • 예수께서 이르시되 아직 잠시 동안 빛이 너희 중에 있으니 빛이 있을 동안에 다녀 어둠에 붙잡히지 않게 하라 어둠에 다니는 자는 그 가는 곳을 알지 못하느니라
  • エスは彼らに言われた。「まだしばらくの間、光はあなたがたの間にあります。やみがあなたがたを襲うことのないように、あなたがたは、光がある間に歩きなさい。やみの中を歩く者は、自分がどこに行くのかわかりません。
なぜか翻訳に大きな違いがあったところ
使徒の働き 행 18:5
  • 개정개역: 실라와 디모데가 마게도냐로부터 내려오매 바울이 하나님의 말씀에 붙잡혀 유대인들에게 예수는 그리스도라 밝히 증언하니
  • 새번역:  실라와 디모데가 마케도니아에서 내려온 뒤로는, 바울은 오직 말씀을 전하는 일에만 힘을 쓰고, 예수가 그리스도이심을 유대 사람들에게 밝혀 증언하였다.
  • 新改訳:そして、シラスとテモテがマケドニヤから下って来ると、パウロはみことばを教えることに専念し、イエスがキリストであることを、ユダヤ人たちにはっきりと宣言した。
  • KJV:  And when Silas and Timotheus were come from Macedonia, Paul was pressed in the spirit, and testified to the Jews that Jesus was Christ.
  • NIV:When Silas and Timothy came from Macedonia, Paul devoted himself exclusively to preaching, testifying to the Jews that Jesus was the Christ.
 
붙잡아 주시다なら捕らえて下さったでいいですが、メッセージに出てくる「말씀을 붙잡다」はやっぱり「みことばに頼って」でしょうか。なんかすっきりしないな...

「잡고」で検索した場合

三日経ってからもうちょっと調べてみました。今回は検索語を「잡고」にしてみたらこんな結果が。冒頭の「しっかり保つ」もありました。へブル人への手紙の3:14です。
 
保つ
ヨブ記 27:6
  • 내가 내 공의를 굳게 잡고 놓지 아니하리니 내 마음이 나의 생애를 비웃지 아니하리라
  • 6 私は自分の義を堅く保って、手放さない。私の良心は生涯私を責めはしない。
 
へブル人への手紙 3:14
  • 우리가 시작할 때에 확신한 것을 끝까지 견고히 잡고 있으면 그리스도와 함께 참여한 자가 되리라
  • 14 もし最初の確信を終わりまでしっかり保ちさえすれば、私たちは、キリストにあずかる者となるのです。
つかまえる
ヨブ記 38:13
  • 그것으로 땅 끝을 붙잡고 악한 자들을 그 땅에서 떨쳐 버린 일이 있었느냐
  • 13 これに地の果て果てをつかまえさせ、悪者をそこから振り落とさせたことがあるか。
持ち続ける
へブル人への手紙 3:6
  • 그리스도는 하나님의 집을 맡은 아들로서 그와 같이 하셨으니 우리가 소망의 확신과 자랑을 끝까지 굳게 잡고 있으면 우리는 그의 집이라
  • 6 しかし、キリストは御子として神の家を忠実に治められるのです。もし私たちが、確信と、希望による埃とを、終わりまでしっかりと持ち続けるならば、私たちが神の家なのです。
なぜか違いがあったところ
へブル人への手紙 10:23
  • 또 약속하신 이는 미쁘시니 우리가 믿는 도리의 소망을 움직이지 말며 굳게 잡고
  • 23 約束された方は真実な方ですから、私たちは動揺しないで、しっかりと希望を告白しようではありませんか。

「붙들」で検索した場合

「붙들다」と「붙잡다」は、韓国語聖書ではほぼ同じ意味で使われているような気がしたので、「붙들」も検索してみました。
「つかむ」を除いて、選んでみたらほとんど「励ます」の意味で使われてました。
手を取る
ヨブ記 8:20
  • 하나님은 순전한 사람을 버리지 아니하시고 악한 자를 붙들어 주지 아니하시므로
  • 20 見よ。神は潔白な人を退けない。悪を行う者の手を取らない
励ます
テサロニケ人への手紙 5:14
  • 또 형제들아 너희를 권면하노니 게으른 자들을 권계하며 마음이 약한 자들을 격려하고 힘이 없는 자들을 붙들어 주며 모든 사람에게 오래 참으라
  • 14 兄弟たち。あなたがたに勧告します。気ままな者を戒め、小心な者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛容でありなさい。
助ける
히2:16
  • 이는 확실히 천사들을 붙들어 주려 하심이 아니요 오직 아브라함의 자손을 붙들어 주려 하심이라
  • 主は御使いたちを助けるのではなく、確かに、アブラハムの子孫を助けてくださるのです
 

まとめ

目的語が「義」や「信仰」、「確信」などの場合は、「保つ」でいいみたいです。
「希望」の場合は「保つ」か「持ち続ける」でした。
 
ということで
「이번주도 믿음 붙들고」は、「今週も信仰をしっかり(もしくは堅く)保って」に訳していいと思います。メッセージだけでなく祈りや挨拶にもよく出てくるので、覚えておくといいでしょう。
「하나님이 붙들어 주신다」なら「励まして/助けてくださいます」か「力を与えてくださいます」、神様が危険から「붙잡아 건지셨다」の意味なら「捕らえてくださる」になるのでしょうか。
でも「한주간의 삶을 붙들어주옵시고」なら、「導いてください」に訳した方がいいと思います。